開発コーディネーター勉強会(11月実施)

経理お役立ち情報2021.12.06

11月の開発コーディネーター(開発C)勉強会では、業務プロセスにおけるキーコントロールについて学習しました。


 勉強会の内容

【1】キーコントロールとは
キーコントロールとは、財務報告の信頼性に重要な影響を及ぼすリスクを低減するための統制活動のこと。
業務プロセスにおいて、ダブルチェック等を行っているチェックポイントが複数ある。その中で最も要となり、重要なリスクに対応するチェックポイントやコントロールのことをキーコントロールという。


【2】支払処理における内部統制とは
部門からの支払申請依頼により、
請求書(その他取引を証する書類)に基づいて、
経理部長の承認を経て、
支払処理を行う。

<事例>支払処理のフローにおけるリスクとキーコントロール
◆ 支払処理におけるリスク
・二重支払、支払金額相違
・支払先を取り違えて支払われる。
・購買担当が取引先の担当者と共謀して仕入代金の一部を着服するなどの不正が起こる。

◆ 支払処理におけるキーコントロール
(1)振込データと請求書の照合作業
支払処理を行う前に、振込データと請求書の照合作業を経理担当者2名によってダブルチェック体制で行う。
(2)支払承認
経理部長が承認した支払のみ、支払が実行される。(実際に振込処理が実施される前に、経理部長が必ず承認を行う。)


【3】業務プロセスを見直すポイント
・必要以上にコントロール(チェックポイントやダブルチェック)を設定していないか?
・チェックポイントの目的は何か?
        ↓
必要以上にチェック作業を行っている部分が見えてきたら、業務プロセスの改善策を策定する。
コントロールを設定する際、ミスの影響の度合いを考えて、必要なコントロールかどうか判断する。



開発Cが、それぞれ担当している業務について業務プロセスを見直すよい機会となりました。日々行っている業務において、確認作業やチェックポイントの目的を意識し、改善活動につなげていきたいと思います。

H.H.


【参考文献】
ひとめでわかる内部統制
(久保恵一監修、仁木一彦著 / 東洋経済新報社)

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