ダイバーシティとは

経営お役立ち情報2020.09.30

 ダイバーシティというと、男女間の性別の違いをイメージする人も多いかもしれませんが、その他にも、年齢、国籍、人種といった外見で分かるようなものから、趣味、趣向、考え方や価値観といった、外見からは分かりにくい内面的なものまで多岐にわたります。

 

 そして、最近ではこのダイバーシティの推進が企業価値を向上させるものであるとして注目されています。

変化の激しい現代においては、同質の人材や考え方ばかりの組織では、リスクに対応することができず、継続企業として成長を続けることが難しくなってきます。

 

 日本では、ユニコーン企業が生まれない、労働生産性はG7で最下位といったことが言われ続けていますが、多くの日本企業に根付いた同質化がその要因となっていると言えるかもしれません。

 

 組織の中では、その構成員全員が共通の目的に向かって同じ方向性を持つことが重要ではありますが、その過程においては、多様な考え方と価値観が共存していることが重要となります。

そういったダイバーシティが新たな価値の創出やイノベーションのきっかけにもなります。

 

 調和を大切にする日本企業では、場の空気を読んだり、上司への忖度も重要なスキルとして捉えらえる傾向がありますが、そのような同質化が過度に行き過ぎてしまうと、多様な個性の発現の場が失われかねません。

 

 ダイバーシティの実現には、それを受け入れる企業風土や組織文化をつくっていくことが重要です。

社員の多様性を受け入れ、個々の能力を最大限に活用することがダイバーシティの本質であり、それが企業と社員自身の成長、そして社会への貢献と繋がるのではないでしょうか。

 

(S)

 

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