まず動いてみるということ

スタッフブログ2023.06.28

先日、定期テスト前の長男が「やらなくちゃいけないのはわかっているんだけど、
やる気が出ないんだよね。」と困り顔。
親としては、一刻も早く勉強に取りかかって欲しいと思ってしまうものですが、
かく言う私も根は怠け者なので、その気持ちはよくわかります。

仕事でも、家事でも、やるべきことは目の前にたくさんあるのに、なかなか重い腰が
あがらず、いざ始めてみると時間に追われ、やっぱりもっと早くからやっておけば
良かったと後悔することも多々あります。

どうしたら「やる気」が出るのだろう?と思ってネットで検索をしてみると、
実は脳科学的に「やる気」というのは存在しないという記事を目にしました。

そもそも人は「やる気」という成分が体内から自然に出るわけではなく、
まず何か行動を起こすことで交感神経が働いて、「ドーパミン」というやる気のような
脳内物質が分泌されるという順番なのだそうです。

さらに脳には、一度その行動を始めると「淡蒼球(たんそうきゅう)」という部位が
刺激されて、モチベーションの高い状態が作られるメカニズムになっているので、
脳にスイッチを入れるためには、まずはとにかく身体を動かしてみることが
重要なようです。

私は特に「5秒ルール」がおすすめです。

とにかく5秒数えたら、行動を開始することを自分に課します。
なるべく行動のハードルは下げて「それくらいならできる」ということから始めるため、
軽いメールを1件だけ送ろうとか、この1か所だけ部屋の片づけをしようと決めます。
すると、いつの間にか作業がはかどって、気がつけば作業に没頭していた、
ということは誰にでも経験があるのではないでしょうか。

それでも時には怠ける気持ちが勝ってしまい、なかなか最初の1歩が踏み出せない時は、
次の作戦として、「この作業が終わったらこれを食べよう」というように、
自分で自分に小さなご褒美を用意します。
そうすることで動きだすハードルがぐんと下がります。

もちろん、寝不足や疲労の蓄積など、心身のはっきりとした不調がある場合は、
まずしっかり体調を整えてから動くということが大前提になります。

長男にもそんな人間の身体の仕組みを説明して、まずは机に向かって、
簡単な問題を1問でいいから解いてみるといいよ、と勧めてみました。
終わったらアイスクリームが待っているということも付け加えて。

やる気は出るのを待つのではなく、自分から迎えに行くものなのですね。


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